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※こちらの台本を利用する際には、必ず【台本を使うにあたってのお願い】を読んでからにしてください

 

~10分  学園もの/コメディ/叫びあり   ♂2:♀2:不1

 

 

 

 カスミ♀ 高2の17歳。姉的キャラ。傍観者

 サクラ♀ 高2の16歳。妹的キャラ。軽く暴力的(マサ限定)

 リョウ♂ 高2の17歳。兄的キャラ。傍観者

 マサ♂ 高2の16歳。トラブルメーカー。いつもサクラを怒らせるお調子者

 アキ不 高2の16歳。THE 中世的。ストレートな物言いかも

 

 ――――――――――

 役表

 

 カスミ♀:

 サクラ♀:

 リョウ♂:

 マサ♂:

 アキ♂♀:

 

―――――――――――

 

 

 マサ「おはよー」

 

 カスミ「おはよ」

 

 リョウ「カスミ、サクラはどうした?見当たらないんだけど」

 

 アキ「いつも一緒に登校してくる君たちにしては珍しいよね」

 

 カスミ「あぁ、あの子ったらあたしが迎えに行ったら、その時にちょうど起きたらしくて。置いてきた」

 

 リョウ「おまえな……で、マサはなに二やついてるんだ?気持ち悪い……」

 

 マサ「気持ち悪いって酷くね!? まぁ、いいこと思いついちゃったんだよなー。プククッ」

 

 リョウ「うわ……ろくなことしないな、これは」

 

 アキ「別になにしようが構わないけど、迷惑かけないでよね……って、聞いてないし」

 

 カスミ「ほっときましょ。あれに今なに言っても無駄よ」

 

 リョウ「そうだな」

 

 アキ「あ、戻ってきた。マサ、。めんどくさいことはやめてよね」

 

 マサ「大丈夫だ! このマサ様だぜ?」

 

 リョウ「マサだからだ」

 

 マサ「なんとでもいいやがれ!」

 

 カスミ「あらそう?なら、遠慮なく言わせてもらうわね。

      もう少し落ち着いたら?いつもいつもうるさいのよ。全く。

      騒音迷惑よ。トラブルばっかり起こすし。

      毎回リョウに怒られて、すこしは学習したらどうなの?

      リョウの爪の垢でも煎じて飲んだら、少しはまともになるのかしら?

      今年で何歳になるんだっけ?17だっけ?その割には精神年齢5歳児よね。

      いや、それじゃ5歳児がかわいそうね。5歳児でも静かにで」

 

 マサ「ごめんなさい」

 

 アキ「折れるのも早いね」

 

 マサ「ううう……」

 

 サクラ「カスミおっは(ここで黒板消しがサクラの頭に直撃)…………」

 

 カスミ「遅いわよ、サク……サクラが白い」

 

 リョウ「あーあ、俺しーらね」

 

 サクラ「…………これは、だれがやったのかなー?」

 

 マサ「え、笑顔なのに黒い……どす黒い……」

 

 アキ「犯人はマサだよ」

 

 マサ「アキ!?!?!? そこでバラシちゃうのか!?」

 

 アキ「サクラは女の子だからね」

 

 サクラ「マ~~サ~~~?」

 

 マサ「は、はひっ」

 

 サクラ「何しとんじゃこのやろおおおおおおお!!!!!!」

 

 マサ「ぎゃああああああ!!」

 

 サクラ「待てゴルァアアアアアア!!!!」

 

 マサ「ごめんなさいいいいいいい!!!!」

 

 

 アキ「止めなくていいの?あれ」

 

 リョウ「点火したお前がよく言う」

 

 カスミ「ほっとくわ。めんどくさいもの」

 

 リョウ「同じく」

 

 

 マサ「許せちびっこ!!!」

 

 サクラ「ア゛ァ゛?」

 

 マサ「ひいいいいいいい!!! お前らたすけてくれえええ!!」

 

 

 リョウ「今日の1限ってなんだっけ」

 

 カスミ「英語よ」

 

 アキ「カスミ、ノート見せて。予習忘れた」

  

 カスミ「はい」

 

 リョウ「めずらしいな、アキ」

 

 アキ「昨日父さんが電子レンジ壊して母さんに説教くらってたんだけど、なぜか僕も巻き込まれたんだよね。

     解放されたのなんて夜の11時だったんだよね」

 

 カスミ「それはしょうがないわね」

 

 リョウ「とんだ災難だったな、そりゃ。どんまい」

 

 

 マサ「薄情ものおおおおおおおお!!!!」

 

 カスミ「マサ」

 

 マサ「!! カスミーー!」

 

 カスミ「自業自得よ」

 

 マサ「オーーマイガーーー!!」

 

 サクラ「こんにゃろがあああ!!」

 

 マサ「ギブ! ギブ!! サクラ! ギブ!! ……グエ」

 

 

 アキ「あ、息絶えた」

 

 リョウ「安らかに眠れ」

 

 カスミ「サクラ、気は済んだ?」

 

 サクラ「うんっ! みんなおはよ!」

 

 アキ「おはよ」

 

 リョウ「はよ。見事に白いな」

 

 サクラ「う~……どうしよう、これ」

 

 カスミ「ほら、おいでサクラ」

 

 サクラ「カスミ~」

 

 カスミ「リョウ、あたしのカバンから黒の猫のポーチ出してくれる?」

 

 リョウ「えっと、これか?」

 

 カスミ「そうそう。その中にウェットティッシュ入ってるから出して」

 

 リョウ「ほい」

 

 カスミ「ありがと。サクラ、じっとしててね」

 

 サクラ「うん!」

 

 アキ「ほんと姉妹みたいだよね、二人って」

 

 サクラ「えへへ~」

 

 カスミ「よし、だいたいは取れたかな。今日金曜日だから制服はクリーニング出してね」

 

 サクラ「はーい」

 

 

 リョウ「あっ」

 

 カスミ「い」

 

 アキ「う」

 

 サクラ「え」

 

 マサ「お。ってリョウどうしたんだよ。」

 

 リョウ「なにかをみんなに言いたかったんだが……カスミ、なんだっけな」

 

 カスミ「あたしが知るわけないじゃない」

 

 リョウ「え~と……あれ?なんだっけな。えーと……あ、そうだそうだ。

     俺トイレ行きたかったんだ。」

 

 サクラ「知らんがな」

 

 アキ「さっさと行ってきたら?」

 

 リョウ「おう」

 

 サクラ「そんなことより。なんでそんなに復活早いのよ、マサ」

 

 マサ「俺の取柄はタフさだけだからな!」

 

 サクラ「床でくたばってなさい! この騒音!」

 

 マサ「ガビーン」

 

 アキ「マサ、自分の口で効果音出すのはむなしいだけだから」

 

 マサ「おまえら俺に対してひどくね?」

 

 アキ「え?」

 

 カスミ「えっ?」

 

 サクラ「何言ってるの?」

 

 マサ「え? え?」

 

 カスミ「そんなの今更じゃないの。」

 

 マサ「あ、はい。そうでした。……傷心の俺は飲み物買ってきます。

     ……って、あれ?」

 

 サクラ「どうしたの」

 

 マサ「…………ない」

 

 アキ「いったい何がないのさ」

 

 マサ「ない……ない、ない!財布がない!」

 

 カスミ「旅立ったのね」

 

 サクラ「きっと家出したんだよ」

 

 アキ「ちゃんと持ってきたの?」

 

 マサ「ちゃんと朝確認したってば! 頼む! 探すの手伝ってくれ!

     見つけてくれたら飲み物1本奢るから!」

 

 リョウ「それ約束だからな」

 

 サクラ「おかえりリョウ」

 

 リョウ「おう。すっきりだぜ」

 

 カスミ「わたしも探すの手伝うわ」

 

 サクラ「あたしもー!」

 

 アキ「僕も」

 

 マサ「お前ら……」

 

 サクラ「ちょうど金欠だから助かるわ~」

 

 リョウ「飲んでみたいけど自分の金出して買うのが勿体ないやつあるよな」

 

 マサ「あれ、お前らもしかして……飲み物狙い?」

 

 アキ「今更何を」

 

 サクラ「常識じゃんか」

 

 マサ「……友達ってなんだっけ」

 

 

 リョウ「そっちに財布あったか?」

 

 アキ「全く。サクラとカスミは?」

 

 サクラ「ない!」

 

 カスミ「どこにあるのかしらね……」

 

 マサ「お前ら、今日はもういいよ。ありがとう。もう夕方だし」

 

 リョウ「そうだな。これ以上は帰りが遅くなって危ない」

 

 カスミ「そうね。今日は解散しますか」

 

 

 

 

 

 マサ「ただいま~……ん?あれ……………」

 

 

 

 

 

 

 リョウ「で、どうした。マサ。朝からそんなにしょぼくれて」

 

 アキ「財布が見つからないから?今日も探すでしょ」

 

 マサ「いや、あの」

 

 カスミ「ほんと、どこなのかしら」

 

 マサ「あの、その」

 

 サクラ「裏庭探す?」

 

 マサ「あの、みなさん」

 

 サクラ「マサはさっきからいったいなに!」

 

 マサ「財布、ありました……」

 

 リョウ「は?」

 

 アキ「どこにあったのさ」

 

 マサ「…………………………家」

 

 カスミ「……」

 

 リョウ「……」

 

 サクラ「……」

 

 アキ「……」

 

 カスミ「……サクラ、いいわよ」

 

 サクラ「マぁぁぁぁサぁぁぁぁぁぁぁ?」

 

 マサ「すみませんでしたああああ!!!ぎゃああああ!!」

 

 サクラ「待てええええ!!!」

 

 リョウ「まったく、あいつは」

 

 カスミ「ま、でもさすがマサね」

 

 アキ「いつも通りでいいんじゃない?」

 

 リョウ「ま、そうだな」

 

 カスミ「そのとおりね」

 

 

 マサ「ごめんなさいいいいいい!!!!」

 

 

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